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2017年5月28日
スマートキーが狙われている?!
先日某新聞にも出ていた記事で、気になるものを目にしました。
スマートキーの電波を増幅させてリレー
スマートキーは、ご使用の方はお分かりかと思いますが、携帯している所有者が車両に近づいたり、車両のドアハンドルに触れることで車とキーにが互いに電波を受発信し、ドアロックの解錠・施錠がなされる仕組みとなっています。2016年に国内で生産されたおよそ570万台のクルマに導入されています。通常、キーがクルマの周囲約1m以内になければ作動しないとされていますが、そんな仕組みの特性を逆手にとった手口が行われているようです。
その手口とはリレーのように電波を中継することから、通称「リレーアタック」という。電波がタスキで、エンジンスタートがゴールといったイメージでしょうか。
警察庁によると、2016年の自動車盗難の認知件数は約1万1600件で、うち施錠した状態で被害に遭うケースは7割以上。窓ガラスを割って車内に侵入し配線を直結させてエンジンをかけたり、盗難防止システムを無力化したりするのが主な手口です。
2017年5月現在、海外でのリレーアタックによる被害は確認できているようですが、国内での被害件数は不明なようです。「2016年春から、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性を踏まえて各都道府県警への情報共有を行っており、各メーカーに対しては、リレーアタックに対する対策を検討するよう要請している」とのこと。
「スマートキーだから」「イモビライザーが付いてるから」と安心しているのは改めるべきですね。電波を不正に受信されてしまうとなると対処方法が難しいですが、むやみに見える所に置いたりしない、不審に近づいてくる人に警戒するように心掛けましょう。